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社内Webシステムとは

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一般的にWebサイトといえば、「インターネットでつなげてアクセスするページ」ですよね。 実は、社内や自宅のローカルネットワークだけで使えるWebサイトも作れるんです。 しかも「ネット接続」は不要です。

社内Webシステムのメリット
社内にWebシステムを作る事のメリットは、なんといっても、 インターネットに接続しなくても、社内ネットワーク内にある端末から、自由に利用できる事。 そして、社内のデータを自由に連携できる事です。 例えば、社内のマスタを蓄積している基幹システムからマスタデータを連携し、 様々な独自業務の改善機能を作る事が出来ます。 しかもスピーディに。これを通常のクラウド側で万人向けにしたのが、ローコード開発のkintoneと言えますが、 社内Webシステムは、それをさらに自社の独自システムとして自由設計できるものです。
ネットワークの仕組み
社内や自宅などでインターネットを利用する場合、「〇〇光」などの業者がルータと呼ばれる 機械を設置しに来ます。そしてそのネットワークに接続すると、社内や自宅の各端末で、インターネットが 利用出来る様になりますよね。 この時、その端末同士は、ルータが管理する「ローカルネットワーク」と呼ばれる、社内範囲だけに限られた ネットワーク内でつながっている状態です。社内の「ファイルデータ置き場」にアクセスできるのはその為です。 実際にネットに接続する時は、小さな世界からルータを通して、「グローバルネットワーク」と呼ばれる 一般的なWebの世界に接続され、そこから外のWebサイトを表示する仕組みになっています。
ローカルネットワークをWeb化する
実は、ルータに管理された社内の「ローカルネットワーク」内に 「Webサーバー」を設置する事で、社内ネットワークを「小さなWeb世界」にする事が出来ます。 「でもサーバーは高価だし」と思った方、いいえ、普通のWindowsパソコンをWebサーバー化する事が可能なのです。 しかも中古のノートパソコンで十分動きます。
URLはどうなるの?
通常のWebの世界である「グローバルネットワーク」には「グローバルIPアドレス」と呼ばれる住所があり、 社内や自宅から接続する場合、それぞれひとつ、その住所を持ちます。 実は社内や自宅のローカルネットワーク上にも「ローカルIPアドレス」と呼ばれる住所があります。 これは社内のルータが管理し、各端末ごとに割り振られます。 Webサーバ化したパソコンのローカルIPアドレスをURLに利用する事で、 ブラウザでWebサイトやWebシステムにアクセスする事で利用可能になります。

活用できれば効率化が加速

社内Webシステムのメリットは、いわゆるレガシーシステム(旧来の基幹システム)を活用出来る事です。 本来はkintone(キントーン)などのクラウドサービスを使いたいが、道のりが遠い。 という方にお勧めの仕組みです。

社内のどの端末からでも利用できる
社内Webシステムは、社内のブラウザが使える端末(パソコン、スマホ、タブレット)であれば、 インターネットに接続しなくても使えます。例えばオフィスや店舗、物流でも、 ネットワークさえあれば利用が可能です。IoTでもこの仕組みを活用しています。
基幹システムのマスタ
社内のデータは、基幹システムが多くを握っています。 顧客、商品、取引先などのマスタを管理しています。もしこのマスタを、 自由に組み合わせて利用できるWebシステムがあれば、業務の効率化は大きく前進します。 基幹システムと同じローカルネットワーク上に存在する社内Webシステムだからこそ、 そういった事も可能なのです。
独自業務に強い
社内に眠る様々なデータ全てを、kintone(キントーン)などのクラウドサービスで管理できればいいかもしれませんが、 なかなかそれは難しいのが実情です。そういったデータを活用できる仕組みが社内Webシステムです。 また、同じWebなので、将来的にkintoneなどに連携させる仕組みを作る事も可能です。


 ご相談について
ほとんどのシステム会社は、「都会の企業」向けのサービスになっており、考え方がシステムに寄っています。 地域商店や地域団体、小規模事業者などの場合は、サービス内容も、費用も、考え方も、マッチしない事がほとんどです。 またシステム会社は社員の役割が分かれており、実務経験が乏しく、相談範囲が限られます。

Laboはその「ミスマッチ」を埋める、個人の地域向けWebエンジニアとして活動しています。 「いまある資源・つながり」を活かした「泥臭いIT化」を伴走でサポートしています。